公務員定年延長の影響で、新規採用数が減る年度まとめ

公務員
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公務員の定年延長の影響により、今後10年間、公務員の新規採用数が減ります!理由は、新規採用数は「条例定数の欠員補充」だから、定年退職者が出ない年は、死亡/普通退職への欠員補充だけになります。2023年度、2025年度、2027年度、2029年度、2031年度の採用数は少なくなるでしょう。小規模自治体の場合は、採用試験が2年に1度になることも。採用試験への影響をまとめました。

定年引上げにより⾏政需要が増加するわけではないため、定年が引き上げられたことをもって、定数を増員する理由にはならないのも、課題です。

総務省による各自治体へのアンケートでも、定数条例の改正が必要と見込んでいるのは1割程度。定年延長になる年は採用試験自体が無い可能性もあります。

総務省:定年引上げに伴う地方公共団体の定員管理のあり方に関する研究会
https://www.soumu.go.jp/main_content/000794451.pdf

公務員定年延長の影響で、新規採用が減る年度一覧

定年退職者がいない年度は、採用(欠員補充)が0人になる可能性があります。
採用数が減る年度は、次のとおりです。

  • 2023年度(令和5年度)
  • 2025年度(令和7年度)
  • 2027年度(令和9年度)
  • 2029年度(令和11年度)
  • 2031年度(令和13年度)

2023年度(令和5年度)に、定年が1歳引き上げられます。60歳時点で、「定年前再任用短時間勤務」か「現役続行」を選びますが(詳細後述)、現役続行を選んだ場合は、定数補充されない可能性があります

定年延長の年度は次のとおりですので、前述の年度は採用数が減ります。

和暦現行R5/R6 R7/R8 R9/R10 R11/R12 R13~
西暦20232025202720292031
定年60歳61歳62歳63歳64歳65歳

※表の黄色が、60歳の方が定年前再任用短時間勤務か、現役続行を選べる期間
 表の橙色が、定年年齢

まとめると、定年延長と欠員補充の関係は下表のとおりです。

令和西暦定年退職年齢定年退職者の欠員補充
4202260歳 2022年度 60歳の者
5202361歳 定年退職者0、欠員補充0人の可能性!
62024 61歳 2023年度 60歳の者
72025 62歳 定年退職者0、 欠員補充0人の可能性!
82026 62歳 2024年度 60歳の者
92027 63歳 定年退職者0、 欠員補充0人の可能性!
102028 63歳 2025年度 60歳の者
112029 64歳 定年退職者0、 欠員補充0人の可能性!
122030 64歳 2026年度 60歳の者
132031以降65歳 欠員補充0人の可能性!
142032 2027年度 60歳の者

採用試験が2年に1度になる?

採用試験が2年に1度になることも。

総務省:定年引上げに伴う地方公共団体の定員管理のあり方に関する研究会の資料引用

定年引上げ期間中のみ定員措置の調整があるかも

とはいえ、定年前再任用にするか、定年延長にするかの判断は、自主的なものなので、定員管理が難しいことになります。

そこで、定年引上げ期間中の一時的な調整のための定員措置が検討されることになるでしょう。(総務省で整理中)

ただし、これにも課題があり、定年引上げにより⾏政需要が増加するわけではないため、定年が引き上げられたことをもって、定数を増員する理由にはなりません。

【参考】公務員定年延長の狙い

平均寿命の伸長や少子高齢化の進展を踏まえ、豊富な知識、技術、経験等を持 つ高齢期の職員に最大限活躍してもらうため、定年の65歳引上げについての国会 及び内閣に対する人事院の「意見の申出」(平成30年8月)に鑑み、国家公務員 の定年を引き上げる。

内閣人事局
https://www.cas.go.jp/jp/houan/210413/siryou1.pdf

人事院が平成19年から議論を続けていた趣旨は次のとおりです。

平成25年度の60歳定年退職者から無年金期間が発生し、平成33年度の60歳定年 退職者からは65歳まで原則年金が支給されないことに関して(後略)

人事院:公務員の高齢期の雇用問題に関する研究会
https://www.jinji.go.jp/kenkyukai/koureikikenkyukai/h20_10/siryou/h20_10_siryou.pdf

公務員定年延長による公務員採用試験への影響 まとめ

2023年度から早速影響が出ると思われる採用試験。
定年前再任用短時間勤務や退職金について、魅力的な案が出ない限り、そのまま定年延長する方が多くなる可能性があります。

ここ2年(2021年度、2022年度)が勝負の年になるでしょう。