退職した公務員生活状況調査の結果、定年退職後も働きたい人の割合は、84.4%と大多数が働きたいと考えており、その理由は「生活費が必要」が88.3%と大多数を占めています。政府統計の総合窓口(e-stat)の情報をもとに説明します。
e-Statは、日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイトです 。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00020151&tstat=000001113934
退職公務員生活状況調査では、定年退職時の就労希望状況、現在の就労状況、家族・家計に関する事項等への回答を集計した結果を提供します。
定年退職時の就労希望の有無(公務員)
「定年退職後も働きたいと思った」が84.4%と、圧倒的多数です。
※働きたいと思ったか、思わなかったの2択で調査しています。
定年退職後も働きたいと思った理由(公務員)
定年退職後も働きたい理由は、【生活費が必要】が88.3%と大多数を占めています。
先ほどの回答は、「働きたい」より、「働かなければならない」と思ったのかもしれませんね・・・。
世間ではFIREなんて話題になっていますが、安定した公務員でも、厳しい実態があります。
定年退職後に最も働きたいと思った就労先(公務員)
働きたい就労先は、再任用職員が78.5%と、圧倒的多数です。
定年退職後に再任用職員で働きたい理由
定年退職後に再任用職員で働きたい理由は、
①在職中の知識経験を活用したいが79.5%
②慣れ親しんだ職場で働きたいが60.4%
なお、「給与、勤務条件が希望に合っている」は、19.4%
知識経験を活かして、慣れ親しんだ職場で働きたいけど、給与や勤務条件が合っていない。調査時(2017年度)は、定年延長が無いため、やむを得ず再任用職員を選んでいると思われます。
定年退職後に、再任用職員(短時間)を選んだ理由
定年退職後に、再任用職員(短時間)を選んだ場合
理由①:仕事量を減らしたいと思ったのが 約40%
理由②:フルタイムを希望したがダメだった 約18%
理由③:フルタイムを選ぶと、新採用が抑制される等迷惑だと思った 約13%
なお、再任用職員(短時間勤務)を選んだ理由ですので、再任用職員(フルタイム)の方はアンケート対象ではありません。
定年退職後も働きたいか、その理由 まとめ
定年退職後は、8割超の方が働きたいと答えてますが、理由は生活費のため。
比較的安定しており、退職金が2,000万円ほどもらえる公務員でも、現実は働かざるを得ない環境にある状況です。
今後、定年延長になった場合は、「現役続行」を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
定数を増やす話題は無いので、組織で考えると新採用の抑制は避けられないところですね。
本気で働きたくない方は、生活のために働かなくていいように、早いうちに資産運用の仕組みをつくるといいですね。
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